子どもが「学校に行きたくない」と言った時。
特にADHDやASD傾向のある子どもを育てていると、
「無理にでも行かせた方がいいのか」
「本当にしんどいのか」
「休ませ癖になっていないか」
その判断に、とても悩むことがあります。
先日、我が家でも姉妹ゲンカがありました。
次女は顔や腕に引っかき傷ができ、翌日は傷も目立っていたため学校を休みました。
受傷して3日目。
痂皮も形成され、赤みもほとんどなくなり、親から見れば「そこまで目立たない状態」でした。
でも本人は、
「みんなに見られるのが嫌」
「学校に行きたくない」
と強く拒否。
昇降口まで行ったものの、その場で動けなくなりました。
私は、
「これは本当に傷が嫌なのか」
それとも
「数日休んでしまったことで学校に戻りづらくなっているのか」
分からなくなりました。
ASD・ADHDの子にとって“人に見られる”は想像以上に大きいことがある
大人でも、
- ニキビがひどい日
- 目立つ怪我
- 髪型が気に入らない日
に「人に会いたくない」と思うことがあります。
ASD傾向のある子どもは、その感覚がもっと強いことがあります。
特に、
- 人の視線
- 「何か言われるかもしれない」という不安
- いつもと違う状態
- 注目される感覚
にとても敏感な子もいます。
親から見ると
「そんなに目立たないよ」
と思っても、
本人の中では
“みんなが自分の傷を見ている”
感覚になっていることがあります。
でも同時に、「休めた安心感」が戻りづらさにつながることもある
一方で、数日学校を休むと、
- 家にいると安心できる
- 緊張しなくて済む
- 嫌な刺激を避けられる
という経験が積み重なります。
ADHD・ASDの子どもは、
- 不安を回避する
- 一度崩れたリズムを戻す
- 気持ちを切り替える
ことが苦手な場合もあります。
だから、
「本当に傷が気になる」
と
「学校に戻りづらくなっている」
その両方が重なっていることも少なくありません。
大事なのは「気持ちの肯定」と「行動」を分けること
私はつい、
「そんなに目立たないよ」
「みんな気にしてないよ」
と言いたくなります。
でも本人にとっては、
“嫌なものは嫌”。
だからまずは、
「見られるの嫌だよね」
「傷あると気になるよね」
と気持ち自体は否定しない。
でも同時に、
「じゃあ学校を完全に休むかどうかは別」
として考える。
このバランスがとても難しい。
親も毎回、
迷いながら対応しています。
「甘やかしているのでは」と悩む親御さんへ
私自身、
「これは甘えなのでは」
「休ませすぎたのでは」
と何度も不安になります。
でも最近思うのは、
“理由が本物かどうか”を見極めることより、
「どうしたら安心して戻れるか」
を考える方が、親子ともに苦しくなりにくいのかもしれないということです。
例えば、
- マスクをする
- 絆創膏を貼る
- 保健室からスタートする
- 午前だけ行く
- 昇降口まで行けたらOKにする
そんな“中間地点”があると、
動ける子もいます。
ADHD・ASDの子育ては、
「これが正解」というものが本当に少ない。
だから今日も、
迷いながら、
悩みながら、
その時の最善を探している。
きっと同じように、
「これでよかったのかな」
と考えている親御さんがたくさんいるのだと思います。
